大腸ポリープを早期発見!大腸カメラ検査の重要性

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2024.08.20

大腸ポリープを早期発見!大腸カメラ検査の重要性

大腸ポリープとは?

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大腸ポリープは、大腸の内側の粘膜から出っ張ってできる隆起性の病変を指します。このポリープは一般的に、腫瘍性と非腫瘍性の二種類に分類されます。腫瘍性ポリープは特に注意が必要で、悪性化する可能性があるため、定期的な検査と早期の切除が推奨されています。

大腸ポリープは、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を行うことで発見されることが多く、サイズや形状は様々です。また、大腸ポリープの初期段階では、多くの場合無症状であるため発見が遅れることがあります。放置すると血便や腹部不快感、さらに大腸がんへと進展するリスクがあるため、早期発見と適切な対応が重要です。

腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープ

腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープの最大の違いは、悪性化のリスクです。腫瘍性ポリープには腺腫と早期の癌が含まれ、特に腺腫は大腸がんになるリスクが高いです。そのため、ガイドラインに従って3~5年後を目処に定期的に大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を受け、早期に大腸ポリープを発見することが重要です。

一方、非腫瘍性ポリープは一般的に悪性化するリスクが低いですが、サイズや数によっては注意が必要です。また、家族歴や遺伝的要因が大腸ポリープの発生リスクに影響を与えることもあります。

大腸ポリープの症状とリスク

大腸ポリープは放置していると大腸がんになるリスクがあるので、早期に発見して治療することが大切です。

大腸ポリープは初期段階では無症状

大腸ポリープは多くの場合、初期段階では無症状で存在します。自覚症状がなく、便潜血検査でも陰性になることが多いので、気づかずに大きくなっていくことが多いです。
しかし、無症状であっても放置すると、悪性化して大腸がんに進展するリスクがあります。そのため、定期的な大腸カメラ(大腸内視鏡検査)が重要です。特に、家族歴のある方や生活習慣にリスク因子が多い方は注意が必要です。

血便や便秘・下痢など便通異常の症状

大腸ポリープが大きくなると、血便や便通異常などの症状が現れることが多くなってきます。これはポリープが大腸内で出血したり、腸の正常な動きを妨げたりするためです。健康診断の便潜血検査で陽性になって精密検査で大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を受けられる方が多いです。

下痢や便秘、腹部の不快感が頻繁に起こる場合、ポリープの存在が疑われます。こうした症状が見られる場合は早急に大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を受けることが推奨されます。

大腸がんとの関連性

大腸ポリープの中でも特に腫瘍性ポリープは、大腸がんに発展する可能性が高いです。腫瘍性ポリープの一例として腺腫があり、これが悪性化すると大腸がんに進行します。
ガイドラインでは、腺腫が見つかった場合、速やかに切除することが推奨されています。
大腸がんは早期発見が治療成績に大きく影響するため、ポリープの段階で発見・切除することが非常に重要です。

大腸内視鏡検査の重要性と予防

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早期発見のメリット

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を受けることによって、大腸ポリープを早期に発見できる可能性が高まります。ポリープは初期段階では症状を示さないことが多く、これが見逃されると悪性の大腸がんに進行するリスクが高まります。早期に発見することで、内視鏡による切除などの治療が可能となり、より少ない負担で完治する可能性が高まります。

なかた内科・胃腸内科クリニックでは、肉眼では判断しずらいわずかな病変も見落とさない精緻な大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を受けて頂けるよう、AIによる病変検出サポート機能のついた大腸カメラを導入しています。
AIによる検査画像の膨大な学習により、病変を検出する感度96%、特異度98.0%の診断支援精度を誇ります。

大腸内視鏡検査による治療と予防効果

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は、単なる診断手段ではなく、治療と予防の役割も果たします。検査中に発見された小さなポリープは、その場で切除が可能です。これは大腸がんの予防に大いに役立ちます。

また、定期的な大腸内視鏡検査は、ポリープの早期発見と切除を可能にし、悪性化を防ぐための最も効果的な方法です。ガイドラインに従って、40歳を過ぎたら最低でも5年に一度の大腸内視鏡検査を受けることが推奨されています。

生活習慣の改善による予防

大腸ポリープや大腸がんのリスクを低減するためには、生活習慣の改善も重要です。過度な飲酒や喫煙、脂っこい食事、加工食品の過剰摂取などは、大腸ポリープの発生リスクを高めます。
バランスの取れた食事、適度な運動、禁煙を心がけることが大切です。食事面では、食物繊維を豊富に含む野菜や果物、全粒穀物を積極的に摂ることが推奨されます。
また、下痢や便通の異常が続く場合は早めに医師に相談しましょう。このような予防的な生活習慣の改善により、大腸ポリープの発生を抑え、健康的な生活を維持することができます。

大腸内視鏡検査方法と手順

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)では、まず検査前に下剤を使用して大腸を完全に空にします。検査当日は鎮静剤を使用してリラックスした状態で内視鏡を挿入し、大腸全体から肛門までを詳細に観察します。

ポリープが発見された場合、内視鏡で切除できるサイズのポリープはその場で切除手術も行っていきます。(悪性が疑われるポリープや内視鏡での切除が難しいサイズの大きなものについては、連携している病院へご紹介させていただきます。)

検査自体は約15分から30分程度で終わりますが、検査終了後は、鎮静剤の効果がなくなり意識と足取りがしっかりするまで、個人差がありますが1時間程度リカバリールームでお休みいただきます。
ですので、準備や回復時間を含めると半日程度の計画が必要です。

また、当日中は車・バイク・自転車の運転ができません。ご来院の際、またご帰宅の際には、公共交通機関またはご家族の運転する車などをご利用ください。

京都市伏見区のなかた内科・胃腸内科クリニックでは、日本消化器病学会消化器病専門医であり、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医である院長が、AI病変検出機能付きの大腸カメラで精緻な内視鏡検査を行ってまいります。
気になる症状があればご相談ください。

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