【医師監修】便潜血検査で陽性と言われた方へ|放置がNGな理由と適切な対応

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2026.08.18

【医師監修】便潜血検査で陽性と言われた方へ|放置がNGな理由と適切な対応

健康診断などの便潜血検査で"陽性"という結果がでると、「もしかして大腸がん...?」と不安になる方も多いと思います。一方で、「痔があるから大丈夫」「症状がないから様子を見よう」と考えてしまう方も少なくありません。

便潜血検査は、大腸の病気を早期に発見するための大切な検査ですが、陽性だからといって必ずしも大腸がんとは限りません。しかし、陽性の原因を調べるためには、胃腸内科や消化器内科での医師による診察や大腸カメラ検査による精密検査を受ける必要があります。

この記事では、便潜血検査の陽性とはどういう意味なのか、考えられる病気、受診のタイミングについてわかりやすく解説します。

便潜血検査の陽性とはどういう状態?

便潜血検査は、目に見えないほど微量の血液が便に混じっているかどうかを調べる検査です。

つまり「陽性」とは、「目には見えないけれど、消化管(主に大腸)のどこかで微量の出血が起きている」というサインが出た状態を指します。

陽性になる原因には、次のようなものがあります。

便潜血検査陽性の原因として考えられる疾患

陽性と言われたら症状がなくても受診したほうがいい理由

便潜血検査で「陽性」と言われた際、症状がまったくなくても受診や大腸カメラ検査をする必要があります。

それは、「症状が出たときには、すでに進行しているケースがあるから」です。

理由① 大腸がん・ポリープは「初期症状がほぼ無い」

大腸の病気(特にポリープや早期の大腸がん)は、かなり進行するまでお腹の痛みや便秘・下痢などの症状がほとんど出ません。

「症状がない=病気がない」ではなく、「症状がない今だからこそ、早期発見できるチャンス」ということです。症状が出るのを待ってから受診すると、すでにがんが大きくなっていて大変な治療が必要になることがあります。

理由② 便潜血検査は「目に見えない微量の血」を捉える

「便に血が付いていないから大丈夫」と思いがちですが、便潜血検査は肉眼では見えないようなごくわずかな出血に反応する検査です。

「血便が見えない=異常なし」ではなく、目に見えないレベルの微量な出血を、便潜血検査を通して発見できた段階だからこそ、大腸カメラで精密検査をする必要があります。

理由③「がんになる前のポリープ」を切除して予防できる

大腸がんの多くは、いきなり発生するのではなく「ポリープ(腺腫)」が年数をかけて大きくなり、がんに変化するというプロセスをたどります。

症状がない段階で受診して大腸カメラを受ければ、がん化する前のポリープを見つけてその場で切除できるため、将来の大腸がん発生を未然に防ぐ(予防する)ことができます。

便潜血検査で陽性と言われたらするべきこと

便潜血検査で「陽性」という結果が出た場合、行うべき適切な対応を解説します。

放っておかずに次のステップで行動を進めましょう。

ステップ① 放置せず「胃腸内科」「消化器内科」を予約する

健康診断などで陽性(要精密検査)と出たら、まずは「大腸カメラ(大腸内視鏡検査)」を行っているクリニックや病院を受診します。

内視鏡を専門としている医師がいるかや、苦痛に配慮した検査が受けられるか、通いやすさ・予約のしやすさなど、患者様に合うクリニックを選びましょう。

受診する診療科

胃腸内科、消化器内科など

持参するもの

健康診断・人間ドックの結果表、保険証(またはマイナ保険証)、お薬手帳

「症状がないから」「きっと痔のせいだから」と自己判断して放置するのが一番のリスクです。早期発見のためにも早めに予約を入れましょう。

もう一度「便潜血検査」を受け直すのはNG

「たまたま陽性が出ただけかも」ともう一度便潜血検査(便の再検査)を受けるのは間違いです。

ポリープや早期がんは「毎日必ず出血するとは限らない」ため、2回目の検査で偶然「陰性」と出ても、病気がない証明にはなりません。

陽性が1回でも出たら、胃腸内科を受診し、大腸カメラ検査を受けましょう。

ステップ② 事前診察を受け、精密検査(大腸カメラ検査)を受ける

検査当日は指示通りに下剤を服用して腸内をきれいにし、大腸カメラ検査を受けます。

検査でわかること

出血の原因が「ポリープ」「大腸がん」「痔」「腸の炎症」のどれなのかが明確になります。

その場での処置

ポリープが見つかった場合、その場で切除(日帰りポリープ切除)できるクリニックもあります。

不安な方へ:苦痛に配慮した大腸カメラ検査を受けられるクリニックが増えています

「大腸カメラ検査は痛そう」「つらそう」というイメージから、検査をためらってしまう方も少なくありません。しかし近年では、患者様の負担をできるだけ軽減できるよう、鎮静剤を使用した苦痛に配慮した大腸カメラ検査を行うクリニックが増えています。

京都市伏見区にあるなかた内科・胃腸内科クリニックでは、消化器内視鏡専門医が鎮静剤を使用した苦痛に配慮した大腸カメラ検査を実施しています。また当院では、AI内視鏡診断支援機能「EndoBrain」(オリンパス社製)を導入しており、病変の見落とし防止をサポートすることで、より精度の高い大腸カメラ検査に努めています。

便潜血検査で陽性と判定された方や、大腸カメラ検査に不安をお持ちの方は、京都市伏見区の当院へ、お気軽にご相談ください。

なかた内科・胃腸内科クリニックの大腸カメラ検査について

便潜血検査についてよくあるご質問

Q.便潜血検査とはどのような検査ですか?

A.目では確認できないわずかな血液が便に混じっていないかを調べる検査です。大腸がんや大腸ポリープなどによる出血の有無を確認するために行います。

Q.便潜血検査で陽性と言われましたがどういう意味ですか?

A.便潜血検査における陽性とは、便の中に目では見えない血液が混じっていることを示しています。しかし、陽性だからといって必ず大腸がんというわけではありません。 痔や大腸ポリープ、腸の炎症などが原因の場合もあります。その原因を特定するためにも胃腸内科を受診し、大腸カメラ検査をうける必要があります。

Q.便潜血検査で陽性と言われたら何をすればいいですか?

A.まずは胃腸内科・消化器内科を受診し、大腸カメラ検査などの精密検査を受けましょう。便潜血検査だけでは出血の原因はわからないため、大腸カメラ検査で原因を確認することが大切です。自覚症状がなくても、放置せず早めに受診することをおすすめします。

Q.痔があると便潜血検査は陽性になりますか?

A.痔からの出血によって陽性になることがあります。ただし、「痔があるから陽性だった」と自己判断するのは危険です。痔と大腸ポリープや大腸がんが同時に見つかることもあるため、陽性と判定された場合は大腸カメラ検査を受けましょう。

Q. 便潜血検査が陰性なら大腸がんの心配はありませんか?

A.便潜血検査は出血の有無を調べる検査のため、出血していない大腸がんやポリープは見つからないことがあります。血便や腹痛、便秘・下痢が続くなどの症状がある場合や、ご家族に大腸がんの方がいる場合は、陰性であっても医師にご相談ください。

Q. 便潜血検査と大腸カメラ検査は何が違いますか?

A.便潜血検査は、便に血液が混じっているかを調べるスクリーニング検査です。一方、大腸カメラ検査は大腸の内部を直接観察し、ポリープや大腸がんなどの有無を詳しく確認できる精密検査です。また、検査中にポリープを切除したり、必要に応じて組織を採取したりすることも可能です。

まとめ|便潜血検査陽性と言われたら、まずは胃腸内科・消化器内科にご相談ください

便潜血検査は、ご自身では気づきにくい大腸の病気を見つけるきっかけとなる重要な検査です。特に陽性と判定された場合は、症状がなくても放置せず、大腸カメラ検査による精密検査を受けることが大切です。

当院では、患者様の負担に配慮しながら安心して大腸カメラ検査を受けていただけるよう努めています。便潜血検査の結果についてご不安な方や、大腸カメラ検査をご検討中の方は、お気軽に京都市伏見区のなかた内科・胃腸内科クリニックへご相談ください。

【この記事の監修】

なかた内科・胃腸内科クリニック院長 中田智之

資格
  • 日本内科学会 認定内科医
  • 日本消化器病学会 消化器病専門医
  • 日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
  • 日本消化管学会 胃腸科認定医
  • 日本ACLS協会 ACLSプロバイダー
  • 日本抗加齢医学会 日本抗加齢医学専門医
  • 医学博士(甲 大阪医科薬科大学)
  • 日本消化管学会 便通マネージメントドクター
  • 緩和ケア研修会修了
専門分野
  • 消化器内科疾患

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